安全靴というというと、工事現場とか、工場のものづくり現場で使うものであり、屈強な青年男子専用のものというイメージが強いのですが、時代は変化し、今や様々なものが用意されています。ホームセンターなどに並べられている安全靴で、すぐ気が付くのは、茶色や黒という地味なカラーだけでなく、見るだけでも楽しくなるカラーや、ツートーンのものなどもあるということです。紐も茶色や黒に合わせたものばかりでなく、様々なものがあり、好みに応じて楽しめるようになっています。見た目だけでなく、安全靴の形もバラエティーに富んできており、様々な用途に応じたものがあります。

特に女性用は、お洒落が楽しめるようになっており、街中で履いて歩けるようなブーツ風のものまであります。そのような中で、もっとも進歩したという点は軽量化ということになります。素材が頑固で丈夫は必要な条件であり、そのために重さはやむを得ないというところがあったのですが、今日は素材も進歩し、軽量でも丈夫で、長持ちし、壊れにくいものが多くあります。また、足先の部分には鉄板が組み込まれ、しっかりガードされていたのですが、今や樹脂やプラしティックというような素材で、その分軽量化に成功しているというわけです。

そうなると使い方も変化するということになります。畑作業のときには、地下足袋や長靴が一般的でしたが、鍬やスコップ作業での万が一を考えると、安全靴には大きな役割が期待できます。高齢者は出来るだけ軽い靴が有難いのですが、それにもフィットします。軽いということと安全というのは、一見アンチテーゼ的ですが、それを可能にしているのが最近の安全靴なのです。